ピッチイベントへの参加Project Story

Project02

AIを使って”生産を見える化”し従業員のスキル・レベルの平均化を目指す

「何か新しいことに挑戦してみないか」という社長の提案からスタートした本プロジェクト。当社のウィークポイントであるスキルのばらつきをなくすため、AIを用いた生産管理を実施。スキルの平均化だけでなく、ムダがなく無くなる材料発注システムの開発など作業全体のレベルアップを図り、個人のモチベーションと会社の業績、両方をアップさせていくことを目指しています。

まずは、プロジェクトの内容を教えていただけますか?

早川
「スキルを平均化し、全体のレベルアップを図る」ことを目的に、AIを使って“生産の見える化”を行うこと、これがこのプロジェクトのテーマです。これまで当社には作業についてのしっかりとしたマニュアルがなく、どんな風に仕事を進めていくかはベテラン社員のやり方に頼るしかありませんでした。

でも、それでは人によってばらつきが出ますし、人員が欠けてしまったら作業自体が滞ってしまいます。そんな、これまで人の能力に頼りきっていた部分をAIが解析したプログラムに沿って作業することで、いつ、誰が入っても同じ仕事ができるよう、従業員のスキル・レベルを平均化することを目指しています。

どんなことがきっかけでこのプロジェクトが発足したのでしょう?

早川
「何か新しいことに挑戦してみないか」という社長からの提案が始まりでした。その時点では何をどうしていくかは全く決まっていなかったのですが、とあるピッチイベントに参加した際、某スタートアップ企業の「AIで生産を見える化する」というプレゼンテーションが、当社のウィークポイントである、人による生産力のばらつきとマッチしたため、より当社に最適なプロジェクト内容を提案していただきながら、協業していくことを決めました。

このプロジェクトで苦労していることはありますか?

早川
AIが当社の作業を解析するためには、日々の作業をデータとして入力しなければなりません。まだ、プロジェクトがスタートして半年という月日しかないためか、なぜAIがそういう答えを導き出したかの根拠がわからない、ということが多々あり、それに一番苦労しています。

もちろん、集積データは常に更新しアップデートしていくのですが、作業者基本か、生産率基本かフォーカスを当てる部分が違えばまたプログラムも変わってきます。でも、これは地道にデータを積み上げ、トライ&エラーを繰り返しながら続けていくしかないと思っています。

プロジェクトをスタートさせてから、何か会社に変化はありましたか?

早川
実践に移してからまだ1ヶ月弱ということもあり、まだ目に見えて大きな変化はありません。ただ、全体の流れはようやく見えてきました。基本はできてきたかな、と思っているので、あとは日々の実績を集積し、効率の測定などもデータに盛り込んでいけば、1つのモデルケースができると思うので、これを次のラインにもつくり込んで稼働させていく予定です。

現在、私を含め3名のスタッフでこのプロジェクトを担当しているのですが、皆それぞれ部署が異なっており、それぞれの得意・不得意分野を補いながら進めています。

こうした仲間と時には意見をぶつけ合いながら新しいことにチャレンジしていくことは、自分にとっては大きな変化、収穫だったと思っています。

今後の展望について教えてください。

早川
現在、一つのラインの土台ができたところなので、徐々に次のラインにも展開し、なるべく早い段階で工場全体を統括する仕組みを完成させたいと思っています。

常にアップデートしていかなければならないので、完成という言葉は違うかもしれませんが、全てのラインにプログラムを実装し、早くみんなが迷うことなく作業できるようになるといいなと思っています。

スキルが平均化されるだけでなく、材料の発注などまでシステム化→ムダがなく無くなる→作業全体のレベルアップ→会社の業績アップ→従業員たちの士気が上がる…そんな好循環を生み出していくのが目標であり、使命だと考えています。

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