山田メッキ工業所では、女性、外国人、高齢者、障がい者などを含めた多様な人材の能力を最大限に活かすためのさまざまな制度を展開しています。誰もが生き生きと活躍できる環境を整えることで、会社全体の成長となることを目指し、その内容を常にアップデートしています。
多様な働き方への対応
産休/育休制度
女性従業員の活躍は重要な課題と捉え、労働基準法の規定に従い、産前産後休業を導入しています。従業員が申請をした場合には、産前休業は出産予定日の6週間前から(多胎妊娠の場合は14週間前から)、産後は出産日翌日から8週間の休暇の取得が可能。育児休暇は、お子さんの1歳の誕生日まで、保育所の確保ができなかった場合は1歳半まで、そこでも不可だった場合は2歳まで休業できます。現在は4名の女性従業員が、この制度を活用しています。
※現在の取得者は4人です
65歳までの再雇用制度
定年退職者が引き続きの勤務を希望した際の再雇用制度を導入しています。
雇用期間は定年退職日の翌日から満65歳まで。この期間の身分は準社員となり時間給となりますが、本人の希望と会社の承認により70歳まで延長することもできます。
従業員は年金など定年後の生活に対する不安を和らげることができ、会社としても長い時間をかけて培ったノウハウやスキルや人脈を引き続き業務に活かすことがでる、双方にとって大きなメリットのある制度です。
定年退職者の再雇用制度&非正社員の正社員登用制度
定年退職後の社員が希望した際の再雇用制度(定年退職日の翌日から満65歳までで、この期間の身分は準社員となり時間給)以外にも、非正社員の正社員登用制度があります。当社では多くの非正規社員の労働者が働いていますが、その中で、一定の社内基準を満たし、なおかつ本人が希望した場合には正社員への登用を積極的に行っています。収入や雇用形態に不安を抱えながら仕事をするのではなく、安定した環境の中でスキルやノウハウを存分に蓄積・発揮してもらえたらと思います。
パートへの賞与/交通費支給
働き方改革の1つに「同一労働同一賃金」があります。これは大企業では2020年から、中小企業では2021年からの施行された正規と非正規間の不合理な待遇差解消を目指す取り組みですが、当社は以前よりパートタイム労働者へも、賞与と交通費の支給を行っています。賞与は社内の基準に従い、夏と冬の年に2回支給。多様な働き方の実現のため、どの雇用形態にも従業員が納得できる処遇を、そして働き方をより自由に選択できる環境を整えられるよう努めます。
外国人が働きやすい環境づくり
技能実習生受入時の研修受講
海外からの技能実習生の受け入れを実施しており、現在はミャンマーからの実習生が在籍しています。日本では何気なくしている行為が、相手の国ではタブーとされていることもあるため、受け入れ時には、人事総務担当者、実習生が実際に作業する現場の責任者を対象に、実習生の管理団体から文化や風習などの違いに関する研修を実施。無意識に傷つけたり、不快にさせたりしないよう、異文化理解に努めています。
外国人労働者用ローマ字・ひらがなでの明示作成
外国人労働者にとっては、日本語のみの意思疎通では理解が難しいこともあるため、工場内の案内・指示内容・手順書、また総務からの案内・明示などはローマ字やひらがなで表記するようにしています。「日本語の勉強のために、ひらがなのルビをふってほしい」というミャンマー人の従業員の声、「日本語とローマ字を合わせて表記したものがいい」というブラジル人の従業員の声など、出身国により異なる要望を反映し、それぞれの希望に沿ったものを作成しています。
外国人労働者の社員登用
パートタイムとして働く外国人労働者の中で、社内の登用条件を満たし、本人からの希望があった人材については、積極的に正社員登用を行っています。安定した環境の中で培ってきたスキルを発揮してもらうことは、会社にとっても大きなプラスになります。意思疎通を図るための工夫をしながら、共に成長するための働きやすい環境づくりに努めています。もちろん、非正規社員の正社員登用は国籍を限定した話ではなく、日本人のパートタイムにもその機会を設けています。
LGBTQ・SOGI(性的指向&性自認)の取り組み
当社では性的指向・性自認に関わらず誰もが働きやすい職場づくりを目指すため、啓発活動だけではなく、社内制度の整備、外部イベントへの参加などを行っています。
研修について
役員・管理職向けだけではなく一般社員に向けて外部の講師を招き、研修を実施。
職場での配慮やセクシュアリティ・SOGI(性的指向&性自認)に関する正しい知識を習得することで、すべての人がより過ごしやすい職場にするための理解を深める機会を設けました。
研修は e ラーニング化して新入社員も受講しています。
社内制度の整備について
同性のパートナーがいる社員も慶弔金・慶弔休暇の制度を利用できるよう、社内制度を整備しました。
また、性の多様性の視点から以前は性別ごとに分かれていたロッカースペース(更衣スペースを含む)を見直し、ロッカースペースは性別を問わないものに、更衣スペースはすべて個室に変更いたしました。
主な制度・取り組みの一例
- 同性パートナー等に対する制度適用を拡大 ( 例 : 結婚祝金、弔慰金、結婚休暇 ) しています。
- 名刺・メールアドレスなど通称名での勤務が可能です。
- 採用サイトの応募フォームでは性別記入欄を設けておりません。
- 同性パートナーの子を社内制度上の ” 家族 ” として扱って ( 例 : 出産休暇、育児休業、看護休暇 ) います。
- 性別を問わず利用するロッカースペース、個室の更衣室を導入しています。
ダイバーシティと職場をテーマにした「Diversity EXPO」への参加
ダイバーシティの取り組みをしている企業を紹介するジョブイベント「Diversity EXPO (on the Ground Project(運営:株式会社エニシア)主催)」に2021年、2022年に参加。多くの学生、教職員、企業関係者の方々と意見交換を行いました。
- 2021年はLGBTQをテーマにしたイベント「Working Rainbow EXPO」として開催。